物事の見方を変えてみる
私は年間2万キロくらい運転します。
数年前、隣の県まで勤務していた時は年間3万キロくらい走っていました。
走る距離が長いとそれだけ切符を切られることが多かったです。
(距離のせいではなく、単に若い頃は運転が荒かったのかもしれない)
スピード違反(高速で車が合流してきて、近くて危なかったから右車線から抜かそうとしたらそれが覆面だった!)、一時停止無視(これは本当に無視したので文句なし!)、信号無視(黄色でしたよ!)等々が重なりました。
違反者講習の時、「早く終わらんかなー、くっそー、何でこんなに捕まったのかなぁ、運が悪かったなぁ。」と思っていました。
すると担当の教官が「あんたらぁ、自分のこと、切符切られて運が悪いと思ってるだろう。そーじゃない。大きい事故にならんうちに講習受けられたんだから運がいいんだよ。今日改めて勉強して、今後ちゃんと気を付けて運転しなさいよ、という天からのメッセージだからね!」と言われたのです。
「確かにーーーー。」
その日私は一生懸命違反者講習を受けることができたのでした。
この教官の一言はまさに仏教でした!今まで運が悪かったと思っていましたが、その一言で、そうか、自分はむしろ運がよかったんだと物事をとらえなおすことができました。
仏教は物事の新しい見方を提示してくれる教えです。悲しいとしか思えなったできごとに意味を見出せたり、苦しみが苦しみだけでは終わらない世界や物語を持つことのできる教えです。
過去の事実は変えることはできない。しかし過去の意味は変えることができる。