まぁそがぁにはぶてんさんな

メインは仏教について。時々音楽や雑談もします。

韓国で大ヒットした『あやうく一生懸命生きるところだった』を読んでみた感想

韓国で25万部!?の大ヒットをした『あやうく一生懸命生きるところだった』を読みました。

 

 

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作者

 

作者はハ・ワンさん

40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞める。フリーイラストレーターとなったが仕事のオファーはなく、さらには絵を描くこと自体それほど好きでもないとゆう決定的な事実に気づく。以降、ごろごろしてはビールを飲むことだけが日課になった。特技は何かと言い訳をつけて仕事を断ること、貯金の食い潰し、昼ビール堪能など。

 

このプロフィールだけ読んだだけでも羨ましいわ!

 

概要

 

一生懸命、お金を稼ぐためダブルワークをしていたけど、一向に幸せにならないと思い会社を辞めて自由に生きてみた作者のエッセイです。

 

 

あと10分我慢して登れば頂上だと言われてひぃひぃ登ったのに10分たっても頂上は現れなかった。

 

共感できる所が結構ありました。ずっと頑張り続けているのが現代人かもしれません。いー学校、いー会社、いー結婚、いー子供、出世、いー老後等々常に上を目指して頑張っています。そのレースから降りた作者の言葉にハッとさせられます。このレースの名前はなんじゃー!と思ったそうです(笑)

 

常に何かに追われて、何かを求めてせかせか生きている自分を見つめ直せる本でした。

 

 

考えさせられたこた

 

そもそも勝ち組負け組とか言うけれど、誰に勝ったの?誰に負けたの?(常に見えない敵と戦っている私なのかもしれません。大切にしないといけないことを後回しにし、大切でないことを大切にしているのかも!?)

 

自分がいないとこのお店は、この会社は、このグループは回らないと思っていたけれど、全然回る。(会社を辞めた経験のある私はすごく共感します。働いている時は自分がいなきゃダメだと思ってました。いや、今全然回ってます。私は別にすごい人間ではありませんでした!責任感は大切かもしれませんが、時には逃げることも休むことも大切です。)

 

努力と結果はイコールになる時なんてほとんどない。努力よりいー見返りがある時もあれば、そーでないこともある。(他人を羨ましがる必要はないのだ!期待をしすぎないことが大切。)

 

見えない条件に縛られている私たち。(この年齢だったら、このくらいのクルマで、このくらいの家で、このくらいの家族で、年収で・・その条件を満たそうと必死に生きているのでは!?そこから離れることができれば楽になるのではないだろうか。)

 

自分を不幸にするのは簡単。人と比べればいい。(特にお金持ちの人、不労所得を沢山持っている人、別荘とかで優雅に暮らしている人、と比べて見ればすぐ不幸になれます!)

 

あそこの家の子には気をつけよう。(親がよく言いますね。あそこの家の子はどこどこの学校行ったみたい。とか、あそこの家の子はどこどこの大企業入ったよ。とかとか。比べられる発言は無視しましょう!そして、自分も人と比べることから離れていくことを目指すこと!)

 

幸せを今ではなく、ついつい未来に求めてしまう私たちです。仏教でいうと「求不得苦(ぐふとくく)」といいます。求めても求めても手に入らない苦しみ。手に入ってもすぐに飽き、また次また次と満足、幸せを手にできない姿です。

 

今の私に幸せを感じることができなければ、この先もずっと幸せを感じることはできないのではないでしょうか。ずっと何かを求め、もっともっとと。

 

理想の自分も大切ですが、今の自分を認めて好きになる、今の自分を楽しむことをしたいです。今の自分は今しかいないですから。

 

とこの本を読みながら味わうことができました♪