手ですることを足でする
本願寺第八代宗主蓮如上人の十男である実悟さまが書かれた書物に「実悟旧記」とゆうものがあります。
その中に
前々上人仰せられ候。神にも仏にも馴は手ですべきことを、足でするぞと仰せられ候。
とあります。
蓮如上人が「ものごとに慣れてきたら、手でやることを足でやってしまいます。神さまや仏さまにまでも横着になりぞんざいになってしまいます」と仰せられたとゆうのです。
以前家庭教師をしていたことがありました。自宅まで教えに行っていたのですが、その部屋にはいつもホワイトボードを用意してくださってました。
ある日、そのホワイトボードの位置を少し動かしたかったので、生徒に頼みました。すると、足の下に車輪があるじゃないですか、そこに動かないようにするためのロックがあるじゃないですか。あれがかかってたんです。私は自分の方のロックを足で外しました。
そしたら生徒が(おそらく当時中一か中二でした)丁寧に手でロックを外したんです。
自分が恥ずかったですね。
「すごいね、手でいつもやるん!?」
と聞くと
「はい、あまり足でものをさわっちゃダメと言われてます」というのです。
すごいですね。
「先生は箸が落ちたら足で拾ってしまうこともあるよ。ストーブも足で動かすし、ドアも足であけるし」とは口がさけても言えませんでした!!
慣れてくると手でしなければならないことを足でしてしまうことがあります。
手と足とゆうのはこれはあくまで表現、例えでりまして、仏さまにも慣れてきたら横着になってしまうことを戒められてるんですね。
丁寧にお勤めすること、お仏壇やご本堂では特に敬いの心を忘れずに過ごすことを大切にしたいです。
ご本尊とゆうのは何百年も先人方が頭を下げてこられたものです。敬い大切にされてきたものです。それを足であつかうようなことをするのはご本尊だけでなく先人方にも失礼にあたります。そんな歴史があることを忘れないようにしたいです。
何事もそうかもしれません。慣れた時こそ一層丁寧に敬いの心を持ちながら行いたいです。夫婦もそーですねぇ。反省。。
自分に足りない所ですからもう一度書いとこう。
慣れてきた時こそ、丁寧に敬いの心をもっていこう!