一応知っていた方がいい「和室の上座と下座」
こんにちは。
先日、あるお寺さんで僧侶が3人、控室で一緒になりました。私は歳の順でいくと3人の中で真ん中です。一番先輩が下座に座っていらっしゃったので、「先輩、こちらへお座り頂けませんか?」と言い、先輩に移動してもらいました。
しかし!先輩が元々座っていた席が上座でした(笑)
私は先輩を丁寧に上座から下座へずり下ろしたのでした。。。(汗)
優しい先輩なので笑ってくださいましたが、これは改めてちゃんと勉強しないといけないと思い上座・下座について調べてみました。
タクシーの場合
まず、タクシーの場合です。
①が上座、④が下座とゆう表記です。
運転席の後ろが安全なので上座です。
支払いがしやすい助手席が下座になります。
後ろの真ん中は窮屈なので助手席の次の下座になります。
エレベーターの場合
次にエレベーターの場合です。
古来より「左上右下(さじょううげ)」という考え方があります。
左が上位で右が下位になるということです。
ステージなどではステージ側から見て左が上手。右が下手になります。
(客席からだと右が上手、左が下手ですね。)
ちなみに西洋だと右の方が上になるようです。
この「左上右下」にのっとって、エレベーターの左奥が上座になります。
そして、ボタンの近くが下座です。
乗るときは先に乗り、降りる時は先に降りて頂きます。扉を押さえておくためですね。
洋室の場合
洋室の場合は基本的には出入口から遠い所が上座、出入口から近い所が下座になります。なるべく落ち着いて、安全に過ごせる方が上座になるということですね。
ただ、窓からの景色が綺麗な場合は景色がよく見える席が上座になる場合などもあり、そこらへんは臨機応変に対応するべきなのでしょう。
また、人数次第で目上の方を端っこではなく、真ん中に座って頂くということもあるようです。
和室の場合
和室の場合ですが、重要なのは床の間です。床の間です。床の間です。床の間です!自分に言い聞かせてます!
床の間に近い席が上座になります。
そして、次に出入口の位置を押さえます。おそらく、自然と床の間が出入口からも遠く、落ち着ける位置になっている場合が多いと思います。座卓の形で少し変わってくるので何パターンか考えてみましょう。
パターン①
これは床の間の近くで出入口から遠い①が上座ですね。
パターン②
床の間に近い①が上座、次が②になります。
パターン③
これ、私が間違ったパターンです!
出入口から遠い③が上座だと勘違いして、①⇒③に先輩をずり降ろしました。。。
床の間の近くなので①が上座ですね。
パターン④
これはうちの客殿の形です。
和室には床脇棚というのが結構あります。床脇棚と床の間では、やはり床の間の近くが上座になるようです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
私は和室で過ごすことが多いので、和室をメインにご紹介しました。
一応知っていた方が、今後助かるかと思いますので自分でも覚えておきます。
和室は膝をついて入るとか、ふすま開ける時は一気に開けずに、数回に分けて開けるとか色々な作法があります。そのへんもまた勉強してみたいと思います。